団体バスを迎え入れるため庇が高く殺風景な印象のエントランスを旅館らしい和の雰囲気が感じられる玄関にリニューアルすることが求められました。間口の広い車寄せは繁忙期に混雑しご案内が容易に行えないという問題点があったことから、お客様に分かりやすくお迎えもし易い動線計画を行いました。

既存天井の下に新たな庇を設け、和風のつたいを新設することで情緒ある和風旅館らしい玄関へリニューアルしました。一般車両と大型バスの動線を分けるため建物よりのエリアには明るい色の石を敷き、アスファルト舗装の車路部分と区分けを行いました。また、アプローチからエントランスまでの庭園を整備し、つたい裏の庭園には館名入りの陶板を配した瓦積みのオブジェを設置しました。建築と庭が一体となり、日本の四季が感じられるアプローチ空間となりました。