夕日を臨む地域の特等席/ ロビー・ラウンジ /
before
大型の旅館の別邸として位置付けられた本施設においては、ロビー機能を本館と兼用していることが客の満足度向上の大きな妨げとなっていたことから、専用ロビーの新設が必要とされており、また、日本海に沈む夕陽を眺める、という本地域への旅行目的に対し、十分な眺望が取れない下層階客室の宿泊客への展望スペースの設置が望まれていました。
after
遊休施設であった最上階の会議室を施設の専用ロビーラウンジに改修する提案をしました。季節によって移ろい変わる風の香りを感じられる場所にしたい、というクライアントのイメージを実現できるよう「テラスラウンジ」というコンセプトを作り、既存のサッシ位置を変更して大きなテラス空間を設けつつ、部屋の対角に大きな引き戸を設けることで、ラウンジ全体に風が抜け、中間期には空調に頼ることのないオープンエアーな空間を実現しています。フリードリンクカウンターやアートスペースなどと合わせて、夕日を臨む以外の時間にもゆっくりと過ごすことが出来る施設の象徴的な場所となりました。