機能を整え、情緒を育む/ ダイニング /
before
はなれ形式の客室からなる旅館の食事処を改修しました。バックスペースの不足やサービス動線の不便など運営がしづらい施設であったため、働きやすい施設への改修に合わせて施設コンセプトである自然の情緒を感じられるような空間づくりを行いました。
after
施設全体を通じて唯一のバックスペースである厨房が事務所や倉庫などの様々な機能を兼用していたため、事務所を増築し、食事処内に専用のドリンクパントリーを新設しました。また、小上がり形式で狭小だった個室食事処を廊下の一部を取り込むことで拡張し、厨房からの動線もフラット化しています。その際、やり替えになった内装材に漆や柿渋を用いた和紙や焼竹網代天井を用い、その中心に特注の和紙テーブルと照明を据え、景色として苔むす枯れ沢の庭づくりをすることで、単なる働きやすい施設への改善にとどまらず、情緒を大切にする旅館然とした施設の目指す方向を明確化しました。