景色に劣る山側客室の改装/ 客室 /
before
表側に比べると景色に劣る環境となる山側を向いた客室の改装を行いました。既存客室は広さのある和室12畳であり、団体客が多かった時代には多人数で泊まることを目的とした客室でした。団体利用が少なくなった今、個人のお客様に喜んで頂ける客室への改装が求められました。
after
この客室の特徴は、7.5mという客室間口の広さとその間口いっぱいにある窓にありました。窓からは良好な景色は望めないものの、その開口部の広さから感じる開放感には魅力があったので、この特徴を活かした窓辺を持つ客室提案を行いました。一般的には機能的な目的で設置されるレース(遮像)やドレープ(遮光)ですが、窓側のドレープ、部屋側のレース、そしてその間にダウンライトを設けた三層構造とすることで、布地と照明による華やかさを演出しました。また、窓の腰壁部分には、奥行のある窓台を設置し窓辺に腰かけられる場所をつくりました。これらにより、マイナスイメージとなっていた窓という存在をプラスイメージに変えた客室提案となりました。