内装改修でつくる古民家一棟客室/ 客室 /
before
江戸時代中期に建てられた痕跡の棟札が見つかった古民家を一棟貸しの宿泊施設へコンバージョンする計画です。経年による老朽化は進んでいたものの、外観や内部の一部構造などは建物保持の改修が行われている状態でした。
after
歴史的な施設であること、外観の改修が既に行われていることを考慮し、内装改修のみで快適さと歴史を感じられる宿泊施設を目指しました。敷鴨居の痕跡に基づき平面計画を復刻しつつ、現代の宿泊に適する水廻りを付加しました。天井は完全に既存の形状を活かし、外観には手を加えず内部の快適性を保つためにインナーサッシとして木製建具を内部新設しました。既存の欄間などの建材も美装復旧を施し、活用しています。また現代的なデザインの家具を選定し古民家の雰囲気に調和させることで、一棟貸しで過ごす時間をより豊かに演出しました。